現役パイロットが実際に買った航空関連本5冊|趣味・パイロット志望別に紹介
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Q1.一便の前後を含め、パイロットの仕事の流れを知りたい。この記事で特に勧めている本は?
答え:『エアバスA380を操縦する』
『エアバスA380を操縦する』は、離着陸だけでなく、その前後を含めた業務の流れを知る本として紹介されています。
Q2.この記事での『世界の空港事典』の主な位置づけは?
答え:空港の歴史・文化・地域との関係を楽しむ本
筆者は、運航資料だけでは見えにくい空港の背景を知る趣味の本として紹介しています。最新の運航情報を得る本とは区別しています。
この2問だけで理解全体や実技能力は判定できません。実際の運航判断には使わず、本文の前提・例外も確認してください。
飛行機について知りたいと思っても、航空関連の本は図鑑から専門書まで幅広く、最初の一冊を選ぶのは意外と難しい。
この記事では、私が中学生・高校生の頃から飛行訓練に進んだ後までに、実際に自分で買った航空関連本を5冊紹介する。
先に断っておくと、すべてがパイロットの実務や訓練に直結する本ではない。写真を眺めて飛行機への興味を深める図鑑もあれば、パイロットの仕事を具体的に知るための本もある。
だからこそ、単純な順位ではなく「何を知りたいか」という目的別に選んでほしい。
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先に結論:目的別に選ぶならこの5冊
| 知りたいこと | おすすめの本 |
|---|---|
| 初めて航空関連本を買う | 『世界の航空機 大図鑑』 |
| パイロットの仕事を詳しく知る | 『エアバスA380を操縦する』 |
| 航空機の仕組みを平易な説明で知る | 『現役航空整備士が書いた かなりマニアックな飛行機豆知識』 |
| 世界と日本の空港を深く知る | 『世界の空港事典』 |
| 戦闘機を写真で楽しむ | 『世界の戦闘機図鑑』 |
5冊の中で、初心者が最初に買うなら『世界の航空機 大図鑑』。私が一番おすすめしたいのは『エアバスA380を操縦する』だ。
1. 世界の航空機 大図鑑

私がこの本を買ったのは、確か高校生か大学に入りたての頃だった。本屋で見つけて一目惚れし、そのまま購入した。
勉強の合間に、飛行機へのモチベーションを上げるためによく眺めていた本だ。最初から最後まで通読するというより、気が向いたときにページを開き、写真を楽しむという読み方が合っている。
世界最初期の飛行機から現代の航空機まで、進化の過程を追いながらさまざまな機体に触れられるところが面白い。航空機の歴史に詳しくなくても、写真を追っていくだけで「飛行機がどう変わってきたのか」を感覚的につかめる。
大型の図鑑なので、読まないときは本棚に飾っておいても存在感がある。
こんな人におすすめ
- とにかく飛行機が好きな人
- 航空機の歴史や機種を写真で広く眺めたい人
- 勉強のモチベーションになる一冊が欲しい人
一方で、資格試験対策やパイロットの実務知識を得るための教材ではない。あくまで、飛行機を楽しむための趣味の本としておすすめしたい。
2. 世界の戦闘機図鑑

『世界の航空機 大図鑑』と同じように、飛行機への興味を満たしてくれる趣味枠の一冊だ。
この本も、文章を最初から最後まで読むというより、気が向いたときにページを開いて写真を眺める読み方をしている。民間機だけでなく、戦闘機の機体そのものが好きな人に向いている。
飛行訓練の教材や、パイロットとしての実務知識を求める本ではない。それでも、好きな機体を眺める時間は、航空への関心を長く保つ助けになる。
こんな人におすすめ
- 戦闘機が好きな人
- 写真を中心に楽しめる航空図鑑が欲しい人
- 航空を勉強の対象だけでなく、趣味としても楽しみたい人
3. 世界の空港事典

この本を買ったのは、基礎訓練が終わった頃。飛行機だけでなく、空港そのものにも興味が出始めた時期だった。
行く可能性のある空港を事前に眺めたり、空港の歴史を調べたりするために使っている。ただし、仕事の準備に使う実務資料というよりは、私にとっては趣味の本という位置づけだ。
世界の主要な国際空港に加え、日本の空港も幅広く収録されており、情報量はかなり多い。空港ができた経緯や文化的な背景、地域との関係、経済的な状況など、運航資料だけでは見えてこない空港の一面を知ることができる。
一方、パイロットの実務で必要になる最新の運航情報を得るための本ではない。実際の運航では、所属組織の資料や最新の公式情報を確認する必要がある。
こんな人におすすめ
- 空港そのものが好きな、コアな航空ファン
- 空港の歴史や文化的・経済的背景を知りたい人
- 行ったことのある空港、これから行く空港を別の角度から楽しみたい人
パイロットとしての実務に直接使える情報だけを求めている人には向かない。
4. 現役航空整備士が書いた かなりマニアックな飛行機豆知識
基礎訓練を終え、実用機課程に進む前に書店で見つけ、気になって購入した。今回紹介する図鑑類とは違い、この本は最初から最後まで通して読んだ。
良かったのは、航空機のシステムについて平易な言葉で書かれていることだ。専門的になりやすい内容でも入口がやさしく、航空機の仕組みに興味を持ち始めた人が読み進めやすい。
パイロットを目指している人だけでなく、「旅客機はどういう仕組みで飛んでいるのか」と気になった一般の人にも勧めやすい。機体を運航する側とは異なる、整備士の視点から航空機を見られるところにも価値がある。
こんな人におすすめ
- 航空機のシステムに興味がある人
- 難しい専門書に入る前の、読みやすい本を探している人
- パイロットや整備士を目指している人
- 飛行機の仕組みを知りたい一般の人
5冊の中では、読者をあまり選ばず幅広くおすすめできる一冊だ。
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5. エアバスA380を操縦する

私がこの本を買ったのは、中学生か高校生の頃。まだ将来の進路が固まっていなかった時期に、何度も繰り返し読んだ。
この本の魅力は、パイロットが一便のフライトで何をしているのかを、かなり具体的に知ることができる点だ。離陸してから着陸するまでだけでなく、その前後を含めた仕事の流れが描かれている。
実際にパイロットになった今読み返しても、業務がかなり詳細に書かれていると感じる。外から眺めるだけでは分かりにくいコックピットでの仕事を知るという意味で、パイロットを目指す人には特に価値がある。
私自身、進路がまだ定まっていなかった頃に繰り返し読んだ本でもあり、今回の5冊の中では一番おすすめしたい。
こんな人におすすめ
- パイロットの具体的な業務内容を知りたい人
- 将来パイロットを目指すか考えている中高生・大学生
- 大型旅客機の運航やコックピットに興味がある人
迷ったときの選び方
飛行機全般が好きで、まず一冊手に取ってみたいなら『世界の航空機 大図鑑』が入りやすい。机に向かって読むというより、好きなページを開きながら航空機の世界を広げられる。
パイロットという仕事に関心があるなら、『エアバスA380を操縦する』をおすすめしたい。私自身が進路の固まっていない頃に何度も読んだように、仕事の姿を具体的に想像する材料になる。
航空機の仕組みを知りたいなら『現役航空整備士が書いた かなりマニアックな飛行機豆知識』、空港という場所を歴史や文化まで含めて楽しみたいなら『世界の空港事典』、戦闘機が好きなら『世界の戦闘機図鑑』が合っている。
全部を買う必要はない。今の自分が「何をもっと知りたいのか」に合う一冊から選んでみてほしい。
最後に
航空を学んでいると、試験や実務に直接役立つ本ばかりを選びたくなる。しかし、写真を眺めて気持ちを高めたり、飛行機や空港の歴史を知ったりする時間も、航空への興味を長く持ち続けるうえでは大切だと思う。
私にとって今回紹介した5冊は、役割こそ違うものの、どれも航空の世界を広げてくれた本だ。
なお、書籍の情報は刊行時点の内容であり、実際の運航、訓練、手順および安全判断に用いるものではない。実務では、所属組織の規程、承認されたマニュアルおよび最新の公式情報を必ず優先してほしい。