CAVOKとは?METAR・TAFでの意味と9999・NSCとの違い
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Q1.METARの「9999」と「CAVOK」の違いは?
答え:9999は視程、CAVOKは視程・雲・重要な現在天気の条件をまとめる
9999は卓越視程10km以上です。CAVOKは、それに加えて雲と重要な現在天気の条件も満たす表記です。
Q2.CAVOKと報じられていても、あり得るのはどれ?
答え:CAVOKの雲の基準より高い場所に、積乱雲や塔状積雲以外の雲がある
CAVOKは快晴や雲量ゼロを意味しません。基準より高い雲はあり得ますが、CBやTCUは高度を問わず対象です。
この2問だけで理解全体や実技能力は判定できません。実際の運航判断には使わず、本文の前提・例外も確認してください。
CAVOK視程10km以上で、運航上重要な雲や天気現象がないなどの条件を満たすときに使う符号。視程・天気・雲の欄をまとめて表し、風や乱気流などの安全を保証しない。(キャヴ・オーケー)とは、METAR飛行場で定時に観測した気象を、決められた形式で伝える通報。観測時刻、風、視程、天気、雲、気温、気圧などから、その時点の状態を読み取る。やTAF飛行場とその周辺について、指定された有効期間の気象を予想する通報。風、視程、天気、雲とその変化を、飛行する予定時刻に沿って確認する。で、視程・雲・重要な天気現象が一定の基準より良好であることをまとめて表す略語です。単に「晴れ」や「雲がない」という意味ではありません。
9999は視程10km以上、NSCは報告すべき重要な雲がないことを示します。CAVOKは視程・雲・現在天気の3条件をまとめた表記です。9999やNSCだけを見てCAVOKと判定することはできません。以下ではNCDも含めて、実際のMETAR例で違いを整理します。
CAVOKとは?3つの条件をまとめた略語
CAVOKが使われるのは、次の3条件を同時に満たすときです。
- 卓越視程が10km以上
- 5,000ftまたは最低扇形別高度の最大値のうち、高い方より下に雲がなく、高度を問わず積乱雲(CB)や塔状積雲(TCU)もない
- 航空上重要な現在天気がない
この条件を満たすと、通常なら個別に記載する視程、現在天気、雲量・雲底などの情報が「CAVOK」の一語に置き換えられます。
一般には「Ceiling and Visibility OK」と説明されることがあります。気象庁は、Visibility, cloud and present weather better than prescribed values or conditionsを表す略語として説明しています。覚えるときは「視程だけでなく、雲と現在天気もセット」と考えるのが実用的です。
CAVOKでも雲が一つもないとは限らない
よくある誤解が「CAVOK=快晴」です。CAVOKが示すのは、基準より下に運航上重要な雲がなく、重要な対流雲もないということです。基準より高い場所に雲が存在する可能性はあります。
また、CAVOKだけで次の情報まで良好だと判断することはできません。
- 地上風や突風
- 気温・露点温度
- QNH空港の気圧から求める高度計の設定値。滑走路上で高度計がその標高を示すように規正するために使う。飛行中の表示が実際の高さと常に一致するとは限らない。
- 滑走路状態やNOTAM航空施設、業務、手順や危険について、運航に関わる人へ速やかに知らせる情報。航空路誌の改訂や補足版では間に合わない変更などを伝え、有効時間と対象の確認が重要。
- 飛行経路上や目的地周辺の気象
CAVOKは飛行場周辺の特定項目をまとめた表現です。電文の残りや、TAF、気象レーダー、各種警報・情報も続けて確認します。
CAVOK・9999・NSC・NCDの違い
| 表記 | 主に表すもの | 読み取れること |
|---|---|---|
| CAVOK | 視程・雲・現在天気 | 3条件をすべて満たす |
| 9999 | 視程 | 卓越視程が10km以上 |
| NSC | 雲 | CAVOKではないが、報告すべき重要な雲がない |
| NCD | 自動観測による雲 | 自動観測装置で雲が検出されない |
9999だけでは、雲や現在天気まで良好とは限りません。一方、NSCは雲に関する表現なので、視程や現在天気は別の群で確認します。
気象庁の自動METAR/SPECI報ではCAVOKを使わず、該当する状況を「9999」と「NSC」または「NCD」などに分けて通報します。そのため、良好な天気でも必ずCAVOKと表示されるわけではありません。
METARのCAVOKを実例で読む
気象庁が示している例は次のとおりです。
METAR RJGG 010300Z 32008KT CAVOK 14/05 Q1025=
| 電文 | 意味 |
|---|---|
| RJGG | 中部国際空港 |
| 010300Z | 1日03:00 UTCの観測 |
| 32008KT | 風向320度、風速8kt |
| CAVOK | 視程・雲・現在天気がCAVOKの条件を満たす |
| 14/05 | 気温14℃、露点温度5℃ |
| Q1025 | QNH 1,025hPa |
CAVOKを見つけたら「天気が良い」で止めず、視程・低い雲・重要な対流雲・現在天気の4点を一度に確認したと置き換えると、電文から運航イメージを作りやすくなります。
TAFにCAVOKがある場合
TAFでも考え方は同じで、対象期間にCAVOKの条件を満たすと予想されることを表します。ただし、TAFは予報なので、TEMPOやBECMGなどの変化群が続いていないかを必ず確認します。
電文全体の順番は「TAFの読み方入門」で整理できます。実況の各群を復習したい場合は「METARの読み方入門」も合わせて確認してください。
CAVOKについてよくある質問
CAVOKなら必ずVFRで飛べますか?
CAVOKだけで飛行の可否は決まりません。適用される規程や運航基準、風、機体性能、操縦者の能力、NOTAM、飛行経路上の気象などを別に確認する必要があります。
CAVOKと9999は同じ意味ですか?
同じではありません。9999は卓越視程が10km以上であることを表します。CAVOKは視程に加え、雲と重要な現在天気の条件も満たします。
CAVOKはMETARだけに使われますか?
METARなどの実況通報だけでなく、TAFでも使われます。実況か予報かを先頭の識別語と有効時間から区別して読みます。
参考資料
参考資料の確認日:2026年10月12日。本記事は電文を理解するための副教材です。実際の運航では、最新の公式資料、適用される規程、所属組織の手順、教官の指導を確認してください。
次に読む:実況から予報へ
METARの読み方入門:CAVOK以外の群も順に読み、実況全体をつかみます。
TAFの読み方入門:変化群を時間軸に置き換え、予報の流れを確認します。